どこに記録するか、何を記憶するか。

私は、パソコンの使い方はMG(マネジメントゲーム)の開発者・西研究所 西順一郎先生に習っている、というかマネをさせていただいている。西先生から学んだ言葉で私の中で一番強烈なのは「省脳」です。

私が理解している「省脳」とは、車は人間の足に、電話は人間の声にのように、人間はさまざまな便利な道具を開発して来た。コンピュータもその一つ。コンピュータは人間のどの部分の増幅器なのか、それは脳ではないだろうか。人間の脳には限りがある。スケジュールや名簿など自分の脳で暗記をするより、そんなことはコンピュータにやらせておいて、脳を空け、空いた脳で、大切な人に会うとか、何かしてあげだいとか、人間にしか判断できないことを考えるためにコンピュータを使うことと理解している。

スマートフォン、タブレット、パソコンなどさまざまディバイスがインターネットとつながって、いろんなやり方が変わって来た。”クラウド”という言葉はインターネットのことで、今このクラウドを活用すると更に便利になる。

パソコンの時代の記録先は、パソコンでした。パソコンは自分の脳だから常にパソコンを持ち歩かなければならなかった。パソコンを忘れてきたら、自分の脳を忘れたことと同じだから仕事にならない。また、自分が自分専用のパソコンの前に行かないと仕事ができないのがパソコンの時代。それがクラウドを使うと変わるのである。

ブラウザの時代の保存先は、パソコンのハードディスクではなく、インターネット上。つまりクラウドにあるハードディスクになる。クラウドに自分の脳の増幅器がある。こちらはインターネット上にあるから、引き出す機器(スマートフォン、タブレット、パソコンなど)をインターネットにつなげば、情報の読み書きができる。もうハードディスクを持ち歩かなくてもいいのだ。手ぶらでいい。今となっては、歩いていても、車に乗っていても、地下鉄でも、寝ているときでさえ、日本中、アメリカに行っても常時インターネットに繋がっている状態といっていい。

こんな便利な脳の増幅器を使わない手はありません。クラウドとつながる機器は、テレビやカーナビ、ゲーム機、腕時計やメガネでも引き出せる開発が進んでいる。自分の脳の預け先はいろいろある。私はGoogle社に1TB(テラバイト=1000GB)、写真はFlickrに1TB自分の脳を預けています。自分の脳には容量があるが、クラウドには上限は無いと思っていい(お金を払えば増やすことができる)。

デジタル化はアナログを極めるところにあると思う。デジタルの得意なところ、アナログしかできないところをよく考えてデジタル化するのがいいと思う。アナログの方がやりやすい、快適と思えることを無理矢理デジタル化すると上手くいかない。記録するのはデジタルの真骨頂。パソコンは自分の脳の一部。自分のパソコンに保存してある情報をクラウドに移すことは、自分の脳を空けるのと同じこと。自分の脳を空け、空いた脳を自分にしか考えられないことを考えるために使うというのが、パソコンの正しい使い方だと思う。今はパソコンからブラウザに変わって来ているのでインターネットの正しい使い方。これが、やさしくデジタルです。

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Googleドライブ ストレージ

(文責:中島正雄)