私たちのITが「パソコンの時代」から「ブラウザの時代」になって来ているのをお気づきでしょうか?これはちょっとした革命です。革命とは起こっているときには気づかず、後で振り返ってみると、あぁ、あの時がそうだったんだと思うそうです。今、私たちのIT環境は、新しい時代に入っています。
それは、何をどうすればというようなことではなく、みんなそっちの方が便利なので自然と使っています。それは、1995年ころから起こり出した、電子メール革命のようなものです。今では電子メールを使わな日はありません。
パソコンの時代とは、
1993年ごろのこと、DOS/V御三家のデル、コンパック、ゲートウェイという海外のメーカーが販売価格20万円くらいのパソコンを日本で売り出した。それまでのパソコンといえばNEC、富士通、東芝などが大上段に構え、個人ではなかなか買えるようなものではなかった。個人ではワープロが精一杯というころだった。
今ではすっかりその姿を変えてしまった秋葉原でも、ソフマップ、ラオックス、TーZONEなどで店頭平積みのDOS/Vパソコンにお客が群がった時代だった。私もよく通った。
パソコンにはOSという基本ソフトが入っている。この時代はWindows3.1。今でいうとWindows8.1がそれにあたる。基本ソフトは仕事をするわけでない。自分がやりたいこと、例えば表を作って売上を集計したいとか、会議の資料を作りたいなど目的に合わせてアプリケーションソフトを別途購入して、パソコンに入れる。これをインストールという。
パソコンを買って仕事に使えるまでの設定が大変。パソコンは、個人の手に入りやすくなってもまだまだ、ハードルは高いといった感じだった。
DOS/Vパソコンの波はブームとなって年々、日に日に、どこかのメーカーから新しいモデルがリリースされていた。私は、1994年にIBMから発売されたThinkPad230Csを見たときは、これぞ仕事の使う道具だと一目惚れした。50万円で購入した。
1995年になると、仕事で電子メールを使いはじめた。このあたりから、パソコンは計算機から通信機に変わって行った。そして、パソコンは一人一台の時代になっていく。
パソコン通信を使って仕事のやり方が変わって行く。パソコンが使えないと仕事が出来ない。
1998年になるといよいよインターネットを仕事に利用するようになった。ホームページと電子メール。文字だけのやりとりから絵や写真のやりとりも可能とあって、パソコン通信が一気に下火になった。
1998年にマイクロソフトはホームページを閲覧する専用のソフトInternet Explorer 4を標準搭載したOS(基本ソフト)Windows98を売り出した。このとき、ビル・ゲイツ氏は「これからはブラウザの時代だった!」と言ったらしいが、その意味は誰もわからなかった。
パソコンの時代とは、人がパソコンに支配されている時代で、人がパソコンの前に行かないと仕事ができない。なら持ち運びできるノート型やモバイルパソコンをどこに行くにも持って行けばいい。当時は画期的だったけれど、仕事のやり方はさほど変わらない。
それは、パソコンの中に仕事用のソフトウエアが入っているし、仕事のデータもそのパソコンに入っている。パソコンならどれで仕事ができる。家のパソコンでいいというわけではないのだ。
そのパソコンでなければダメ。パソコンのハードありき。こうなると、パソコンの機嫌が悪くならないように拝みながら使う。自分専用のパソコンがないと何もできない、パソコンに支配されている人は沢山いる。私はそんな人をパソコンから解放してあげたい。やさしくデジタルでね。
文責:中島正雄
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