電子書籍

キンドルというのは、Amazon社が提供している電子書籍のサービスである。街の本屋で売っている本と同じ本がインターネットで買える。本は宅急便で届くのではない。インターネットを通して読む。ダウンロードされるというか、インターネット上のというのは「クラウド」と言って、クラウド上の私の本棚に置かれる。その本棚にある本を、スマートフォンとかiPadやパソコンを使って読む。キンドルで買う本は印刷した本ではないのだ。本の中身は同じである。印刷して製本された従来の本と電子書籍どちらがいいのだろうか。今回、本と電子書籍の両方買ってみた。金額は当然2冊分払う。

私は本を読むとき、本に線を引いたり、角を折り曲げたり、何かを書き込んだり、分厚い本は2つに割いて持ち歩いて読む。読んだ後はとても売り物にはならないくらい汚くなっている。一回読んでもなかなか理解できないので、もう一度角を折ったページや線を引いたところを読み返す。今回キンドルで買った電子書籍は、まずは、この本は403ページあって、あなたが読み終えるまでに8時間25分かかると教えてくれる。従来の本に比べて便利なところもたくさんある。

本文の「※注」があると、※注をタップすると巻末にあるその情報にリンクされる。その情報が本以外のホームページにあった場合は、ホームページが表示される。これは便利だ。私の場合、通勤時間はiPadで、会社に着くとパソコンで読むという場合も、ちゃんと私が読み終えた箇所を覚えていて、読むツールが変わってもちゃんと次読むページが開かれる。

今回は、本にペンで線を引いた箇所に、iPadで線を引いてみた。キンドルにもちゃんと4色のマーカーが用意されていて、ペンの代わりに人差し指でなぞって、気になった箇所に線を引くことができる。ここからがすごい。一発で線を引いた箇所だけ表示することができる。そして、その箇所がコピーして貼り付けられるのだ。今回のコラムは引用を多用したが、キーボードで打ち込んだのではなく、この機能でコピー&ペーストを使った。

おそらく、電子書籍はインターネットで繋がっているから、世界中の同じ本を買った人と、さらに、自分と同じところに線を引いた人とディスカッションが出来るようになっているに違いない。私の部屋の本棚にある本はそんなことにはならないが、本には本の良さがある。インターネット上にある電子書籍で新しい本との関わり方が始まる。使い分けてみるといいと思う。(中島正雄)

電子書籍の本棚

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電子書籍 本の情報

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電子書籍 本に線を引いた場所の一覧

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