本当はブラウザ時代と言いたかった。
何と言ったらいいのだろうか、今どき「コンピューティング」と言っても通じるだろうか。もしくは、コンピューティングを想像できるだろうか。スマホだって私に言わせれば、モバイル・コンピューティングなんだけど。スマートフォンことスマホは、私が必死に築き上げた情報リテラシーをあっという間に変えてしまった。
実は2005年に革命が起きた。それは、「Web2.0革命」と言った。Web2.0は、それまでホームページでは出来なかった、ホームページでホームページを更新するブログや、大量の画像を瞬時に表示することが要求されるGoogleマップなど、今までと違った高度(リッチ)なサービスを実現した。これは電話回線のスピードでも、コンピュータのCPUのクロックの速さでもなく、ホームページを表示しているブラウザソフトの進化にあった。
Web2.0はブラウザの分散処理革命だった。今までサーバー(親)で処理したデータが電話回線でクライアントパソコン(子)に送られ届く、つまり表示されるのを待っていた。それを、親のパソコンと子のパソコンで処理の負担を分散して、今まで実現出来なかった重たい処理のプログラムが、ストレスを感じない程度に動くようになった。その技術革命の恩恵を、私たちは今ごろ受けている。
それまで私のスケジュール管理は、パソコンにインストールされたデータベースソフト「マイツール」で、マネジメント・ゲーム(MG)の開発者の西順一郎先生が編み出した手法をマネしていた。西式のスケジュール管理は、ものすごく良かった。知的で無駄がなく、必要最小限で、誰かに見せびらかせたくなるくらいだった。エクセルでも同じことが出来ないかと、何度か試みたが、見た目に美しくなかった。
手帳のように、西式スケジュール管理を毎日、肌身離さず持って歩いた。ということは、私はパソコンを常に持ち歩いていた。感度のいいビジネスマンは、みんなそうだった。世の中は「IT革命」の次の革命が起きていた。インターネットのことを「クラウド」と呼ぶようになっていた。
スケジュール管理と名簿管理は、人のやり方が気になった。そう、ゴルフのドライバー選びに似ていた。満足しているのに、新しいモノを求めた。
Web2.0でGoogleがカレンダーを無料で提供した。あのGoogleが出すカレンダーなのだから試す価値はあった。パソコンにインストールしてやるのでなく、ホームページを使ってスケジュール管理をするものだ。私が、西順一郎先生のスケジュール管理からGoogleカレンダーに乗り換えた理由は、Googleカレンダーに「繰り返し」でスケジュールを入れる機能があったからだった。アメリカの人たちがよく考えたついたと感心した。
西先生のスケジュール管理には、いつも1年先、2年先のスケジュールが入っていた。スケジュールは毎年そう変わるものではなかったことに気づかされた。西式スケジュール管理は、意思決定済みの決まったスケジュールを書き込む手帳でなく、あるかもしれない、実現する可能性の高い未来の予定が入っていた。西先生は、スケジュール管理を意思決定に使われていた。なによりも人と会うために使われていた。5W1Hで理路整然と並んだスケジュールたちを眺めていると、「あなたはこうしなさい!」と言われているようだった。スッキリと気持ちよかった。それがGoogleカレンダーでも出来た。それも美しく!
だから私はGoogleカレンダーを使うようになった。そして、パソコンを持ち歩かなくなっている。(文責:中島正雄)

スマホ時代のスケジュール管理術
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